タイズの評判|公表情報から分かること・分からないこと

「タイズ 評判」で検索すると、良い話も悪い話も出てきます。ただ、転職エージェントの体験談は、担当者・時期・経歴のどれかが違うだけで結果が変わるものです。他人の転職の結果や経過をいくら集めても、自分の場合にどうなるかは分かりません。

この記事では、タイズ(株式会社タイズ)がどんな転職エージェントで、どんな方に合うのかを、公式サイトの公表情報にもとづいて整理しました。数値や引用には、同じ情報に辿り着ける該当ページへのリンクを付けています。

おすすめできる人・できない人

先に結論です。

おすすめできる人

  • メーカーでの勤務経験があり、同じ業界内での転職を考えている
  • 関西のメーカーが第一候補にある(本社が大阪で、創業以来この領域が主戦場)
  • 求人票に出ない社風・配属・働きごこちまで含めて決めたい
  • 求人を大量に見るより、絞られた数件を深く検討したい
  • 現職が忙しく、面談を電話で済ませたい

おすすめできない人

  • メーカー以外の業界から、業界も職種も両方変える転職を考えている
  • できるだけ多くの求人を一覧で見比べたい
  • 年収の最大化が第一目的(タイズが前面に出す軸は、年収より働きごこちのマッチです)
  • 希望した条件どおりの求人が出てくることを期待している
  • ビデオ通話での面談が必須(面談の案内は対面か電話の2形式です)

なぜこう分かれるのかを、以下で順に説明します。

運営会社の基本情報

項目内容
会社名株式会社タイズ
設立2005年7月
代表者代表取締役 今井 良祐
従業員数140名
厚生労働大臣 許可番号27-ユ-300393
事業内容メーカー業界およびコンサルティング業界に特化した人材紹介事業、採用代行事業
資本関係株式会社じげん(東証プライム上場)のグループ会社
拠点大阪本社(梅田)/関東営業所(品川)/東海営業所(名古屋)

出典:会社概要代表メッセージ

「創業以来、関西メーカー一筋」という打ち出しのとおり主戦場は関西ですが、利用規約上の取り扱いは全職種・地域は日本全国で、東京と名古屋にも営業所があります。「関西に強い」は正確、「関西以外は対象外」は誤解です。

公表数値の読み方

満足度92%

タイズは転職成功者の満足度92%を公表しています(サービスの特長)。アンケートの対象は「タイズ経由で転職に成功した方」。内訳は、とても満足26%、満足66%、やや満足していない5%、満足していない3%です。

つまり登録した人全体ではなく、転職まで到達した人の満足度です。面談まで進まなかった人や、途中でやめた人は含まれていません。そのうえで、満足していない側の8%も内訳ごと公表されています。

書類選考通過率40%

公式は書類選考通過率40%と公表しています。測り方(分母の取り方や対象期間)は公表されていないので、他社との横並び比較には使えません。この数値の背景には、面談の前に求人状況と合格可能性を調べてから紹介する、という流れがあります(次の章で説明します)。

「総合満足度 第1位」

「メーカー専門転職エージェント 総合満足度 第1位」というバナーがあります。実施委託先はゼネラルリサーチで、これは対象者の印象を集計するイメージ調査です。利用実態の調査とは別物なので、参考程度に見るのが妥当です。

求人の規模

公開求人8,474件、非公開求人5,000件以上です(公式サイト・2026年8月時点)。

実績と受賞

企業名と人数まで公表されている実績として、2018年度の年間採用実績数があります。川崎重工業40名、パナソニック35名、ダイキン工業29名、三菱電機29名、住友電気工業26名、ダイフク21名。8年前の数字ですが、関西の大手メーカーへの紹介実績の裏付けにはなります。

受賞では、GOOD AGENT RANKING(リクルートキャリア主催・430社超が対象)で2019年度4Qに関西部門第1位。JAPAN HEADHUNTER AWARDS(ビズリーチ)では2021年と2024年にコンサルタントがメーカー部門MVP。パナソニック・クボタ・オムロン・日産自動車・日立製作所などの企業側アワードも2015〜2025年にかけて続いています(受賞実績)。これらは主に採用企業側から見た評価ですが、企業との関係が切れずに続いていることの裏付けです。

評価が分かれる仕組み

転職エージェントへの不満の多くは、担当者の当たり外れではなく仕組みから生まれます。よくある不満と、タイズの仕組みを並べてみます。

よくある不満タイズの仕組み
求人票を読み上げるだけで終わる一人のコンサルタントが企業側と求職者側の両方を担当する「両面型」
とりあえず大量に応募させられる条件が合う30件のうち本当に合うのは5件、という前提で最初から絞る。「大量応募はおすすめしません」と明言
無理に転職活動をさせられそう「転職しない方が良い人に無理に勧めない。時には耳の痛いことも伝える」が公式方針
ヒアリングが浅いアナログマッチング®として、条件に加えて社風・働きごこち・将来性・スピード感・やりがいまで確認して絞る
面談したのに求人がないと言われる面談の前に、求人状況と合格可能性を調べる工程がある
面談前に書類を用意するのが億劫申し込みフォームの必須項目は氏名・メールアドレス・電話番号・生年月日の4つ。書類作成のアドバイスは面談の中で受けられる
選考が始まると放置される書類選考通過後の日程調整・面接アドバイスまでが工程に入っている
内定後に丸投げされる内定後の条件確認・入社日の調整・退職交渉のアドバイスまでが、公式に書かれている範囲

仕組みの詳細は登録から転職までの流れアナログマッチング®の説明にあります。アナログマッチング®は株式会社タイズの登録商標です(商標第5760248号)。

表の1行目にある「両面型」は、一人のコンサルタントが企業側と求職者側の両方を受け持つ形のことです。企業担当と求職者担当を分ける「分業型」と対になる言い方で、分業型が悪いわけではありません。求人の流通量は分業型が明らかに有利ですし、企業担当が求人を作り込むぶん、求人への理解が揃いやすい利点もあります。

このやり方は、多くの求人を自分の目で見比べたい方には向きません。また「当初のご希望とは異なる職種・勤務地・業界などを自ら選択される方が多数おられる」と説明されているとおり、希望条件どおりの求人リストが出てくることを前提にする方とも、そもそもの発想が合いません。

利用者の声と、事例の星評価

公式サイトには利用者の声が146ページ分(1ページ約10件)掲載されています。タイズが選んで載せている声、という前提で読む必要はありますが、出どころの分からない口コミよりは判断材料になります。仕組みの章と対応する声をいくつか引用します(担当者の実名は伏せています。原文)。

最初は他エージェントさんにお世話になりましたが、「まず20社ほどエントリーした方がいいですよ」と言われ、悩みました。私は1社ずつ集中して受けていきたいというマイペースなタイプでしたので。タイズさんはそんな私に笑顔で寄り添ってくださり、とても丁寧にサポートをしてくださいました。結果、なんと第一志望の1社のみ受けて、内定をいただくことができました!

30代・人事の方。「30件のうち本当に合うのは5件」という絞り方が、利用する側からどう見えるかの例です。裏を返せば、多くの企業に一斉に応募して確率で当てにいきたい方には合いません。

迷った時にいつも頼りになってくれる、誠実な〔担当者〕!「転職の目的は何か?」を見つめ直す事の大切さを教えて頂き、ありがとうございました。

20代・人事の方。

第一印象は頼りないかなと感じましたが、面接を進めていく上でとても親身になり、勇気づけてくれて助かりました。

30代・機械設計の方。こうした留保つきの声も、そのまま掲載されています。

事例ページの星評価

転職成功事例のページには、事例ごとに「タイズの転職支援評価」として6項目の5段階評価が付いています。確認した2件(事例A事例B)はこうでした。

事例総合内訳で目を引くところ
30代前半・社内SE(大手自動車メーカー → 大手金属加工メーカー)4.4サポート力5.0、活動のスムーズさ5.0に対し、年収の満足度は3.0
30代前半・研究開発(大手自動車機器メーカー → 大手家電メーカー)4.8個別5項目はすべて5.0、総合満足度は4.0

目を引くのは年収の満足度3.0ですが、この数字ひとつを深読みする必要はありません。確かなのは、タイズが前面に出しているのが社風や働きごこちのマッチであって、年収の最大化ではないことです。コンサルタント紹介ページにも「『勤務地・給与』といった条件だけではなく『働きごこち・忙しさ・社風』など転職の軸を丁寧にヒアリング」とあります。

「やばい」と検索されている中身

「タイズ やばい」という検索がありますが、中身を追うと概ね4つに分かれます。どれも、ここまでに見た仕組みの裏返しです。

面談を断られることがある

「ご経験やご希望によっては、企業側へのご応募や面談などのサービスをご提供できない場合がございます」と明記されています。登録すれば全員が面談に進めるわけではなく、申し込み → 求人状況の確認 → 面談の順で、紹介できる求人がないと判断されると面談に至りません。「面談したのに求人がゼロだった」を後に持ち越さない順番、とも言えます。

電話がかかってくる

面談前の連絡は電話かメールで、申し込み後は3営業日を目途に返信があります。電話が来ること自体は仕様です。現職が忙しい方には、移動なしで面談まで進められる利点でもあります。育児と仕事を両立しながら電話で相談した30代女性の事例も掲載されています(事例紹介)。

求人をあまり出してこない

最初から絞って紹介する方針のためです。数を見たい方には物足りず、絞られた数件を深く検討したい方には合います。不具合ではなく、方針の違いです。

耳の痛いことを言われる

「無理に勧めない。時には耳の痛いことも伝える」という方針の裏返しです。背中を押してほしいだけの状態で相談すると、期待と逆の反応が返ることがあります。

申し込む前に整理しておきたい3つ

「未経験」の中身を分けておく。 申し込み後の求人状況の確認で止まる可能性が最も高いのがここです。業種・職種・業務のどれが未経験なのかで大きく違います。メーカー勤務の経験があって職種を変えるのか、メーカーそのものが初めてなのか。

年代の中心を知っておく。 公式の説明は「30代中心、20代の若手から40歳以上まで」。40代・研究開発の方の事例も掲載されていますが、中心は30代です。

勤務地の候補に関西が入るか。 公式が挙げる利用者ニーズの一つが「Uターン転職したい」で、関西へ戻る転職は主戦場とちょうど重なります。

整理した結果「合わない」と感じたら、使わないという判断も同じだけ妥当です。

よくある質問

費用はかかりますか。申し込み後の連絡はいつ来ますか。
転職支援サービスはすべて無料です。申し込み後は3営業日を目途に返信があります。
面談はどんな形式ですか。
対面か電話の2形式です。ビデオ通話については公式の案内がないため、必要な場合は申し込み時に確認してください。
関西以外に住んでいても使えますか。
使えます。取り扱い地域は日本全国で、拠点は大阪・東京(品川)・名古屋の3か所です。ただし求人の主戦場は関西のメーカーです。
40代でも登録できますか。
公式の説明は「30代中心、20代の若手から40歳以上まで」です。40代・研究開発の方の転職事例も掲載されています。
必ず面談まで進めますか。
進めない場合があります。経験や希望によっては応募や面談を提供できないことが、公式に明記されています。
面談の前に履歴書・職務経歴書は必要ですか。
申し込みフォームの必須項目は氏名・メールアドレス・電話番号・生年月日の4つで、書類の提出欄はありません。書類作成のアドバイスは面談の中で受けられます。確実を期すなら申し込み時に確認してください。
内定後の条件交渉はしてもらえますか。
公式に書かれているのは「内定後の条件確認・入社日の調整・退職交渉のアドバイス」までです。どこまで対応してもらえるかは、面談で確認してください。

まとめ

  • 株式会社タイズは2005年設立、従業員140名、厚生労働大臣許可番号 27-ユ-300393。じげんグループ(東証プライム上場)。大阪本社に東京・名古屋の営業所があり、取り扱いは日本全国
  • 満足度92%は、タイズ経由で転職に成功した方へのアンケート。「総合満足度 第1位」はゼネラルリサーチのイメージ調査
  • 一人のコンサルタントが企業側と求職者側の両方を担当し、求人を最初から絞って紹介する。大量応募は勧めない方針
  • 登録すれば必ず面談に進めるわけではない。面談の前に、求人状況と合格可能性の確認がある
  • 成功事例の星評価には、年収の満足度3.0という事例もそのまま載っている。年収最優先の転職とは軸が違う

求人の数を見たいのか、絞られた数件を深く検討したいのか。ここが判断の分かれ目です。後者で、かつメーカーでの経験があるなら、検討する価値があります。