タイズで断られた・求人を紹介されないとき|どの工程で止まるのか
申し込んだのに求人を紹介されない。面談の話にならないまま終わった。連絡が来ない——転職エージェントとのやり取りで、いちばん気持ちが削られる場面です。しかも理由は詳しく説明されないことが多い。
この記事では、タイズ(株式会社タイズ)で「断られた」状態が起きるとき、どの工程で何が判断されているのかを公式サイトの公表情報から整理しました。結論を先に書くと、止まっているのは面談の前です。そしてそれは、この会社の設計上、想定された動きでもあります。
先に結論:3つだけ押さえれば足ります
1. 止まっているのは、面談の前の工程です。 公式のサービスの流れには、申し込みと面談のあいだに「求人状況のご確認」という工程があります。ここに「ご経験やご希望によっては、企業側へのご応募や面談などのサービスをご提供できない場合がございます」と明記されています。面談で落とされたのではなく、面談の前で止まっている、というのが正確な理解です。
2. 「求人がない」には、本当に無い場合と、出さない判断の場合があります。 タイズは、条件に合致する求人が30件あっても本当にマッチするのは5件だとして、最初からその5件に絞ると公言しています。絞ることを前提にした設計なので、手持ちの求人と重ならなければ0件はあり得ます。一方で、求人があっても出さないと判断される場合もあります。どちらだったのかは断りの連絡からは分かりません。本文で両方を見ていきます。
3. 動かせるのは「申し込みの内容」で、待っている最中ではありません。 公式の注記は「ご経験やご希望によっては」と書いています。経験は変えられませんが、希望条件は変えられます。ただし手順2で見られるのは「ご登録いただいた内容」なので、条件が効くのは申し込んだ時点です。返事を待つあいだに条件を出し直す手続きは公式サイトに用意されていません。動かすなら、断りの連絡に返信するか、条件を変えて申し込み直すかの2つです。
以下、それぞれの根拠を順に見ていきます。
どの工程で止まっているのか
公式サイトに掲載されている流れのうち、面談までは3ステップです(登録から転職までの流れ)。
| # | 工程 | 何が起きるか |
|---|---|---|
| 1 | 転職支援サービスのお申し込み | 登録フォームから申し込む。3営業日を目途に返信がある |
| 2 | 求人状況のご確認 | 登録内容をもとに現在の求人状況を確認。興味のある求人がある場合は合格可能性も調べる |
| 3 | コンサルタントとの面談(対面/お電話) | 担当コンサルタントから電話かメールで連絡が来て、面談を行う |
止まるのは手順2です。ここに次の注記が付いています。
ご経験やご希望によっては、企業側へのご応募や面談などのサービスをご提供できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
この一文が意味しているのは、面談は全員に開かれた工程ではないということです。申し込み → 面談 → 求人紹介、という順番を想定していると「面談で落とされた」と受け取ってしまいますが、実際の順番は 申し込み → 求人状況と合格可能性の確認 → 面談 です。求人が見つからなければ、面談まで進まないまま終わります。
順番として不親切に見えるかもしれません。ただ、面談に時間を使ったあとで「紹介できる求人はありません」と言われるより、先に分かるほうが失うものは少ない、という設計でもあります。この工程の存在自体は、記事「タイズの面談」でも触れたとおり、公式が最初から開示しているものです。
「紹介できる求人がない」とはどういう状態か
タイズは求人の選び方について、かなり踏み込んだ説明を公開しています。中心にあるのがアナログマッチング®(商標第5760248号)という考え方です。
転職希望者のご希望に合致した求人案件が仮に30件あったとしても、本当の意味でその方にマッチしたものは実は5件しかない、というのはよくあることです。タイズでは最初からその5件に絞ることで、転職活動の効率性、精度と満足度を高められるよう努めております。
ここで押さえておきたいのは、30件が5件になるという比率です。年齢・職種・勤務地・年収といった条件だけで機械的に合わせれば30件あるところを、社風・働きごこち・将来性・スピード感・やりがいまで見て絞る、と説明されています。同じページには「ハードな職場環境を求めていない方には、ハードな職場環境の会社を紹介しない」という記述もあります。
つまり、紹介されない求人があること自体が、この会社の売り物です。条件だけなら通っていたはずの求人が、絞り込みの過程で外れることは起こり得ます。そして絞った結果が0件になれば、「今ご紹介できる求人がありません」という連絡になります。
ここには裏表があります。大量に紹介されないことを選んだ以上、母数が細いときは何も出てこない。紹介数の多さを期待している場合、そもそも噛み合いにくい、というのが公表情報から読み取れることです。
ここまでが、公表情報から言えることです。そのうえで、同じ連絡のもうひとつの中身についても正直に書いておきます。
経験と希望、どちらが効いているのか
公式の注記は「ご経験やご希望によっては」と、2つを並べています。断られたときに考える価値があるのは、この2つのどちらが効いたのか、です。
経験の側
タイズはメーカーに特化した人材紹介会社です(会社概要の事業内容は「メーカー業界およびコンサルティング業界に特化した人材紹介事業、採用代行事業」)。取り扱いは利用規約上、全職種・地域は日本ですが、訴求の中心は一貫して関西メーカーで、公式サイトには「創業以来、関西メーカー一筋」という表現が出てきます。
拠点は大阪本社・関東営業所(東京)・東海営業所(名古屋)の3つです。関西以外を扱っていないわけではありませんが、求人の厚みが地域によって違うことは、拠点の置き方からも想像がつきます。
もうひとつ、メーカーでの勤務経験がない場合です。ただし「未経験」はひとことで括れません。メーカーに勤めていて職種を変えるのか、メーカーそのものが初めてなのかで、手持ちの求人と重なる可能性は変わります。
希望の側
こちらは変えられます。ただし、変えられるのは申し込みの内容であって、返事を待っている最中ではありません。 ここを混同すると「結局、一度申し込んだら待つしかないのでは」という話になるので、順番を整理します。
手順2で調べられるのは「ご登録いただいた内容をもとに」した求人状況です。希望条件は、申し込みボタンを押した時点ですでに判断材料に入っています。そして、待っているあいだに条件を出し直すための窓口や手続きは、公式サイトには用意されていません。3営業日の目安を過ぎていないなら、この段階でできることはありません。
裏を返せば、条件を変えて出せるタイミングは2つあるということです。断りの連絡に返信するときと、改めて申し込むとき。具体的な動き方は後の章にまとめます。
なお、条件を動かした結果として選択そのものが変わることを、タイズ自身が想定しています。
こうした正直で親身なコンサルティングを通じて、ご自身にとって本当の優先順位、将来の夢を認識され、結果として当初のご希望とは異なる職種・勤務地・業界などを自ら選択される方が多数おられるのが「アナログマッチング®」の特徴であり、満足度の高い転職の実現に繋がっていると自負しております。
「当初の希望とは異なる選択をする人が多数」と公式が書いているということは、裏を返せば、最初に出した条件のままで通ることを前提にしていないということです。断られた時点の条件が最終回答ではありません。
連絡が来ないとき
公式の手順1には「3営業日を目途にご返信があります」と書かれています。土日祝を挟むと体感の待ち時間は伸びます。まずはこの目安を過ぎているかどうかで切り分けてください。
3営業日を過ぎている場合、申し込みが届いていない可能性もあります。公式は申し込み完了メールが届いた方に返信を待つよう案内しているので、完了メールが手元にあるかを確認するのが先です(迷惑メールに振り分けられていることもあります)。完了メールがあるのに返信がないなら、問い合わせる根拠としては十分です。
なお、返信や面談前の連絡は「お電話かメール」と明記されています。電話に出られない時間帯が多い場合は、その旨を先に伝えておくと行き違いが減ります。
断られたあとにできること
断りの連絡に、条件を添えて返信する
手順2の結果は、電話かメールで届きます。メールで届いたなら、そのまま返信して「勤務地はここまで広げられる」「年収はこの水準まで下げても検討したい」と伝えることはできます。
送る価値があるのは、手順2の判断材料が薄いからです。申し込みフォームの必須項目は氏名・メールアドレス・電話番号・生年月日の4つ。経験や希望をどこまで書けるかは入力画面によりますが、少なくとも、面談で聞かれるような転職の経緯や価値観は、この時点では渡っていません。それを聞くのが手順3の面談だからです。つまり手順2は、面談より粗い情報で判断されている工程です。返信で情報を足せば、材料そのものが変わります。
ただし、返信を受けて求人状況を調べ直す手続きが用意されているかどうかは、公式サイトに記載がありません。再検討が約束されているわけではない、という前提で送ることになります。
他社との併用は、公式が歓迎している
タイズは公式サイトの「他の転職エージェントとの違いは?」というページで、併用について次のように書いています。
大手転職エージェントと併用して弊社サービスを利用される方も多いです。
他のエージェント利用されている方もおられますので、お気軽にお申し込みください。
同じページには、コンサルタントの発言として「他社で不合格でもタイズなら選考が進んだ、という声も多くいただきますよ」という一節もあります。これはタイズが自社サイトに載せている自社の説明なので、そのまま実力の証明として受け取る性質のものではありません。ただ、エージェントが変われば結果が変わり得るという前提で書かれていることは読み取れます。
逆方向も同じです。タイズで止まったからといって、他の会社でも同じ結果になるとは限りません。手持ちの求人が違えば、重なり方も変わります。
公式が掲載している利用者の声にも、「他の転職エージェントに登録して活動していたがうまくいかなかった経験もあり」と書かれた30代・機械設計の方の事例があります(利用者の声。タイズが選んで掲載しているものです)。
条件を変えて、改めて申し込む
手順2で確認されるのは「現在の求人状況」です。求人は動くので、時期が変われば結果も変わり得ます。そして今度は、年収・勤務地・職種・企業規模のうちどれを緩めるかを決めてから出せます。
問題は、どの条件が母数を細くしていたのかを、どうやって知るかです。
なお、どのくらい間隔を空けるべきかの目安は公表されていません。ただ、断られた事実が記録として残り続けて次を妨げる、という説明も公式サイトのどこにもありません。
経験の側が効いているなら、別の設計を考える
希望条件を動かしても求人が出てこない場合、メーカー特化という前提そのものが噛み合っていない可能性があります。その場合、同じ条件で別のメーカー特化エージェントを当たるより、対象範囲の広い会社を併用するほうが早いことがあります。
逆に、焦って数を広げない
あらためて、おすすめできる人・できない人
断られた経験を踏まえて、もう一度整理します。
おすすめできる人
- メーカーでの実務経験があり、関西・東海・関東のいずれかで働ける
- 紹介される求人の数より、1件ごとの説明の深さを求めている
- 希望条件を「検証されるもの」として持っていける
おすすめできない人
- 求人を多く見て、自分で選びたい
- 希望条件をそのまま満たす求人だけを紹介してほしい
- メーカー業界そのものが初めてで、業界を問わず幅広く探している
ただし、いずれも「今この時点では」の話です。紹介できる求人があるかどうかは、その時点の手持ち次第で動きます。会社そのものの判断材料をもっと集めたい場合は、タイズの評判に公表されている数値と、その読み方をまとめています。
よくある質問
- 申し込んだのに求人を紹介されませんでした。何が起きていますか。
- 公式のサービスの流れでは、申し込みと面談のあいだに「求人状況のご確認」という工程があります。経験や希望によっては応募や面談を提供できない場合があることが、この工程に明記されています。紹介できる求人が見つからない場合は面談まで進みません。面談で不合格になったわけではありません。
- 断られた理由は教えてもらえますか。
- 理由の開示について、公式サイトに定めた記載はありません。連絡の中で説明があるかどうかは、実際のやり取り次第です。
- 申し込んでから連絡が来ません。
- 公式は「3営業日を目途にご返信があります」と案内しています。まず申し込み完了メールが届いているかを確認してください(迷惑メールに入っていることがあります)。完了メールがあり、3営業日を過ぎている場合は問い合わせて構いません。
- 時間を置いて申し込み直せますか。
- 手順2で確認されるのは「現在の求人状況」なので、時期によって結果は変わり得ます。ただし再申し込みの可否や適切な間隔について、公式サイトに明記はありません。
- 希望条件を変えれば面談まで進めますか。どう伝えればいいですか。
- 手順2で調べられるのは「ご登録いただいた内容をもとに」した求人状況なので、希望条件が効くのは申し込んだ時点です。待っているあいだに条件を出し直す窓口は公式サイトに用意されていません。変えて伝えるなら、断りの連絡がメールで届いた場合にそれへ返信するか、改めて申し込むかの2つになります。ただし、返信を受けて再度求人状況を調べ直す手続きがあるかどうかは公式サイトに記載がなく、再検討が約束されているわけではありません。
- 他の転職エージェントと併用しても大丈夫ですか。
- 公式サイトに「大手転職エージェントと併用して弊社サービスを利用される方も多いです」「他のエージェント利用されている方もおられますので、お気軽にお申し込みください」と記載があります。
- メーカーの経験がなくても申し込めますか。
- 申し込み自体に制限は書かれていません。ただしタイズはメーカー業界に特化した人材紹介会社で、手順2で経験と希望をもとに求人状況が確認されます。メーカーそのものが初めての場合、紹介できる求人が見つからない可能性は相対的に高くなります。
- 関西以外に住んでいますが対象になりますか。
- 利用規約上の取り扱い地域は日本、取扱職種は全職種です。拠点は大阪本社・東京・名古屋の3か所で、訴求の中心は関西メーカーです。関西以外が対象外というわけではありませんが、求人の厚みには地域差があると考えるのが自然です。
まとめ
- 止まっているのは面談の前。公式の流れの手順2「求人状況のご確認」に、経験や希望によっては応募や面談を提供できない場合があると明記されている
- タイズは条件合致30件のうち5件に絞る設計を公言している。紹介されない求人があること自体がこの会社の売り物で、母数が細ければ0件になり得る
- 公式の注記は「ご経験やご希望によっては」。希望条件は変えられるが、変えられるのは申し込みの内容であって待っている最中ではない。出し直せるのは断りの連絡に返信するときと改めて申し込むときの2つ
- 手順2は、面談より粗い情報で判断されている工程。申し込みフォームの必須項目は4つで、転職の経緯や価値観を聞くのは手順3の面談から
- 連絡が来ないときは、3営業日の目安と申し込み完了メールの有無で切り分ける
- 併用は公式が歓迎している。エージェントが変われば手持ちの求人も変わる
- 断られた記録が次を妨げるという説明は、公式サイトのどこにもない
条件を変えて相談し直すか、別の会社を当たるか。どちらにしても、断られた時点の条件が最終回答ではありません。